「会社を辞めたい」
SNSでこうつぶやくだけで、いきなり転職のスカウトがきたらびっくりしますよね。
ひょっとすると10年後ぐらいには、こんなことが当たり前の時代になっているのかもしれません。
AIスカウト
AI(人工知能)が様々な分野で、実際に活用され始めています。
車の自動運転などは、そろそろ実用化されてきそうな勢いです。
実は転職の分野でも、このAIが実用化され始めています。
これがAIスカウトと呼ばれるものです。
「仕事を辞めたい」とつぶやくと転職スカウトが
例えば、
「あー、仕事がきつい。残業代もないしやってらんねー。もう会社を辞めてやる」
というつぶやきをSNS上でするとします。
するといきなりあなたのSNSに「転職しませんか」とダイレクトメッセージが届くのです。
「こわっ」
と思うかもしれませんね。
しかしすでにネット上では、このような転職スカウトが実際に行われています。
これは、AI(人工知能)がネット上の書き込みを分析して、自動的に転職のスカウトメッセージを送信しているのですね。
いわゆるこれがAIスカウトと呼ばれるものになります。
スカウティとは
この一般的にAIスカウトと呼ばれるAIヘッドハンティングサービスを実施しているのは、「株式会社スカウティ(scouty)」という企業になります。
現在はまだ、エンジニアのスカウトだけを行っているのですが、将来的には営業などすべての分野への拡大も視野に入れているようです。
スカウティのサービスの特長には、
「登録不要。履歴書不要。あなたの能力を、あなた以上にAIが理解します。」
というものがあります。
確かに転職サイトへの登録が不要で、めんどくさい履歴書が不要というのはありがたいのかもしれません。
AIスカウト「スカウティ」の仕組み
スカウティのホームページには、
「学習能力に優れた人工知能が、インターネット上のオープンデータから情報を取得して、エンジニアの能力を自動分析し、最適な企業とマッチング。」
と記載されています。
簡単に説明すると、SNS上で発信したあなた自身の情報を、AIが「この人技術がありそう。しかも転職しそうだな。」などと分析して、スカウトしてくるのですね。
現在scoutyでは、
レポジトリ共有サ―ビス
技術情報共有サービス
SNS
ビジネスSNS
イベント情報サイト
個人ブログ
などのソースを元に情報を取得しています。
ツイッターやフェイスブック・インスタグラムなどのSNSを始め、個人ブログやいろいろな共有サービスなど、様々なソースをもとにしているようです。
AIからみると、あなた自身の仕事内容、住んでいるおおよその場所、年齢や性別、性格や趣味などが、ある意味で筒抜けになってしまっているということになります。
ちょっと怖いですね。
ただツイッターやフェイスブック・インスタグラムなどのSNSに実名で投稿をするということは、これらをオープンにしているということです。
AIに分析されていても、それは仕方がないことなのかもしれません。
実際すでに、グーグルなどにはこちらの趣味・趣向がかなりばれていますよね。
例えば「転職」と打ち込むと、自分の住んでいる場所での転職案内が出てきたりします。
まあ、そんな時代といってしまえばそういうことなのでしょうね。
話を戻すと、まだまだAIスカウトが主流になるわけではないと思いますが、今後AIが転職の分野にも拡大してくることは間違いないでしょう。
ターミネーターのように、AIに人間が支配される時代が来なければいいと思うのですが、どうなるでしょうか。
現在の転職は転職サイトが主流
現在は、転職サイトを使って転職活動をすることが主流となっています。
「リクナビネクスト」や「マイナビ転職」などですね。
また、「転職エージェント」を利用して転職をするというパターンも多いです。
ひょっとするとこの転職エージェントという職業は、10年後ぐらいには大多数がAIに置き換わっているのかもしれません。
転職エージェントは、いろいろな相談ができたり、履歴書作成や面接のサポートをしてくれたり、応募手続きを代行してくれたりと非常に便利です。
ただ基本的にはテンプレ的な質問が多いでしょうから、AIに置き換えることはできそうな気がします。
もちろん人間的な細かい部分のすり合わせはなかなか難しいでしょうが、AI転職エージェントを採用する転職サイトは、たぶん出てくるでしょうね。
「転職エージェントがリストラされて転職する必要あり」というのは、ちょっと悲しいものがあります。
まあこれは未来の話で、今現在は転職をするときに、転職エージェントを活用することはとても便利で役立ちます。
「会社を辞めたい。転職する」という決意ができたなら、転職エージェントをぜひ活用してください。
転職エージェントは、大手企業などの非公開求人もたくさん持っています。
もちろん無料で利用できますので、有効活用してくださいね。