「新卒で介護職の仕事をしていますが、ストレスが限界で辛いです。辞めたいのは甘えでしょうか?」
理念をもって介護職に新卒で就職しても、現実は給料が安い上に、体力的にも精神的にもきつい仕事です。
1週間や1ヶ月で辞めていく新人も珍しくありません。
そんな、介護職が辛いので辞めたい新卒のための対処法を見ていきましょう。
介護職が辛いので辞めたい新卒のための対処法
- 新人介護士が辞めたいと思うのは当然です
介護職は、仕事がきついのに給料が安いという職業です。
「新卒の新人介護士がストレスのために辞めたいと思うのは当然の気持ちです。」
ですので、あまり悩みすぎないようにしてください。
まずは「つらい」「辞めたい」と感じているのは、あなただけではないことを理解してくださいね。
焦らずにまずは仕事を覚えましょう
- 新人介護士はできなくて当たり前
- 仕事に慣れることに注力しましょう
新人介護士はできなくて当たり前
先輩のようにテキパキと仕事ができないことに、情けなさを感じてしまうことがあります。
上司や先輩にミスを怒られることもありますが、これも仕方がありません。
いきなりすべてのことをミスなくするのは無理なことです。
あせらずに、ひとつずつクリアすることを心がけましょう。
「1週間」「1ヶ月」「3ヶ月」と働いているうちに、仕事の要領もわかってきて、ミスも少なくなってくるはずです。
もし同じ新卒で入った同僚のほうが仕事ができるときも、あせらないでください。
他人と比較しても何もいいことはありません。
自分のできることを、ひとつずつクリアすることに専念しましょう。
仕事に慣れることに注力しましょう
とにかく慣れるということは非常に大事です。
慣れない仕事はストレスも大きく辛いものですが、慣れてくるとストレスがなってくることは多いです。
例えば夜勤の仕事も最初はつらいですよね。
しかし夜勤に慣れてくると、何をすればわかってきて段取りもよくなってきます。
逆に「夜勤のほうが好き」という介護士の方もたくさんいます。
睡魔さえどうにかなれば、夜勤の仕事は人間関係もないので結構気楽なものです。
最初の数ヶ月はあまり深く考えすぎずに、まずは慣れることに注力してください。
介護職特有の辞めたいと感じる理由はコレ!
- 利用者の暴言や罵声が辛い
- 職場の人間関係が辛い
- 給料が安くて将来が見えない
- 福祉や介護に興味がなくなった
利用者の暴言や罵声が辛い
老人ホームなどでの介護職の場合、認知症の症状がある利用者もいます。
また認知症でなくとも、暴言や罵声を浴びせてくる利用者がいると、精神的につらくストレスが限界に達することもあります。
時は殴られることや、噛みつかれることもあるので大変です。
こちらとしては一生懸命努力していても、いきなり相手が怒っていると対処するのは難しいです。
もちろん老人特有の症状だと受け流せればいいのですが、なかなかそれも難しいのが現実です。
がんばって努力することも必要ですが、もしストレスが限界になった時は、仕事を辞めることも考えたほうがいいでしょう。
ストレスで病気や鬱になってしまうと最悪です。
病気や鬱になる前に、まずは自分の体を一番大事にしなければなりませんからね。
職場の人間関係が辛い
介護職は女性が多い職場特有の、ドロドロとした人間関係があります。
もし職場の人間関係が良好ならば、介護職の辛い仕事も乗り越えていけることが多いです。
しかし人間関係が悪いと、きつい仕事に加えて精神的なストレスも蓄積してきます。
- 「上司のパワハラ」
- 「悪口・陰口を言う先輩」
- 「うざいオバヘル」
- 「職員内の派閥争い」
- 「仲間外れ・いじめ」
など、人間関係の悩みは尽きません。
なかには仲間外れ・悪口など、新人介護士を「いじめ」の対象にしてくる職場もあります。
もし人間関係があまりにひどい場合は、そんな職場は抜け出したほうがいいです。
会社を辞めて別の介護関係の仕事をしてもいいですし、別の業界に転職してもいいでしょう。
人間関係が悪いと、自分の力でそれを解決するのは正直難しいです。
いっそ新しい環境でスタートするということも、考える必要があるでしょう。
給料が安くて将来が見えない
介護職は、人の命を預かっている職業なのに給料が安いです。
新卒で正社員として入社しても、手取り15万円に満たないという悲惨な状況もあります。
残業も多く、しかも残業代なしのサービス残業を強いられることも珍しくありません。
はっきり言ってサービス残業は違法です。
本来支払われるべき賃金を、会社が盗んでいるようなものです。
こんな給料が安いうえにサービス残業をさせるような会社で働き続けても、将来が見えませんよね。
もし新卒で入社した会社が、いわゆるブラック企業ならば、会社を辞めることも考えましょう。
ブラック企業で働き続けても、明るい未来はありません。
転職して、未来のある会社に入社したほうが絶対にいいですからね。
福祉や介護に興味がなくなった
「就職活動中は福祉や介護の仕事に興味があったけど、現実に働いてみると理想と違った」
福祉や介護の仕事は、理想と現実の差が激しい仕事です。
実際は力仕事も多く、人間関係も複雑で、利用者から感謝されるよりも「やって当たり前」と思われることが多いです。
働くことで現実が見えて、会社が人間よりもお金を大切にしていることに気付かされることもあります。
このように福祉や介護の仕事に興味・情熱がなくなったのなら、別の業界への転職を考えたほうがいいでしょう。
介護の仕事は給料がとても安いです。
自分の中で理想を持っていないと、長くは務まらない仕事です。
利用者のことを第一に考えることができずに、自分のことを第一に考えだすと、それは全員にとって不幸なことです。
それならば、まだ若いうちにより自分に合った仕事を見つけて、転職をしたほうがいいと言えるでしょう。
新卒で会社を辞めても転職できるのか?
新卒で介護職を辞めてしまうと、別の会社に転職できるのか心配になりますよね。
「新卒3年は我慢しないと、転職できない」
ということが噂されることもあります。
じつは、新卒で会社を辞めても問題なく転職はできます。
第二新卒での転職が活発化
新卒入社をして、3年以内に会社を辞めて転職を志す人のことを第二新卒者と呼びます。
この第二新卒者を獲得しようと考えている企業が、増えてきています。
ここ最近は、新卒3年以内の離職率が30%を超える水準になっています。
一般的な企業でも10人新卒入社したら、3年以内に3人は会社を辞めてしまうのですね。
この3人分を補うために、企業は第二新卒での採用を積極的に取り組んでいるということです。
第二新卒は将来性で採用される
新卒ですぐに介護職を辞めてしまうと、「こんな経験のない自分が採用されるのか」と不安になります。
この点については安心してください。
第二新卒では、一般の中途採用のように経験や実績が重視されるわけではありません。
新卒の採用と同様に、将来性を期待されて採用されるのですね。
入社1年~3年程度では、まだ社会人として未熟なのは当然です。
経験で採用することはナンセンスなのですね。
第二新卒の面接では、やる気や積極性が最も重要な要素となります。
やる気と積極性を出してがんばりさえすれば、十分に自分の希望する会社に転職することが可能になるのですね。
ストレスが限界になる前に転職活動を始めましょう
ストレスが限界に達し、鬱状態になってしまってから介護職を辞める方がいます。
これはおすすめできない辞め方です。
ストレスが限界に達してしまうと、何もかもが嫌になって、無気力な状態になってしまいます。
転職活動すらできなくなってしまうのですね。
そうなる前に、「会社を辞めようかな」という気持ちが芽生えたら、まずは転職活動を始めてください。
転職活動を始めたからといって、必ず転職しなければならないわけではありません
まずは、とりあえず転職活動を始めておくのですね。
転職活動は、スマホで簡単に始めることができます。
大手転職サイトの「リクナビネクスト」などに登録することから始めましょう。
ストレスが限界に達してからでは遅いです。
まだ気力が残っているうちに、まずは登録をすることを忘れないようにしてくださいね。