「仕事のやりがいと給料って比例しないんだよね・・・」

学校の先生の仕事は、とてもやりがいのある仕事ですよね。

しかし一方では、とてもハードな職場としても知られています。

労働時間の長さに加えて、生徒の親からのプレッシャーもあります。また給料もお世辞にも高いとは言えません。

今回体験談を寄せてくれたパン子さんは、新卒で広域通信制高校の教員として就職しました。

しかし契約社員だったために、安い給料なのに責任は負わされるという立場でした。

そんなパン子さんが、通信制高校の教員を辞めて転職をした体験談をお知らせします。

通信制高校の教員(契約社員)を辞めて転職した体験談

  • 新卒で通信制高校の教員として就職
  • 転職サイトで転職活動
  • モチベーションがついていかずまた転職
  • やりがいと仕事内容をよく考える必要
  • 転職後のビジョンを明確にして転職活動をしましょう

 

新卒で通信制高校の教員として就職

35歳の女性、パン子と申します。

新卒で、全国にキャンパスのある広域通信制高校の教員(契約社員)として就職しました。

私はもともと教員志望で、学生時代に福祉や心理を専攻していました。

不登校経験のある生徒や、発達障害の傾向のある生徒の多い通信制高校の仕事は、毎日が刺激的でやりがいに満ちていました。

しかしノウハウもないまま、新卒1年目から個性的な生徒たちの担任業務を任されたりして、仕事内容はきつかったです。

高い学費で理想的な教育を謳う学校法人の広告に期待して入学させた保護者の期待に、私たち教員は答える必要がありました。

ただ実際には、安い給料の教員の情熱で立ち向かうしかないという実態に、何となく違和感を感じて転職を決意しました。

転職を決意したのは、就職して2年ほど経過した頃でした。

転職サイトで転職活動

転職活動のために、リクナビNEXT、マイナビ転職、DODA等いくつかの転職サイトに登録しました。

しかし業務が忙しかったことと、転職後の業種や職種についても具体的にしていなかったため、採用情報をぼんやり閲覧するのみに止めていました。

退職する半月前になって、やっと忙しさも落ち着いてきました。

そこで当時、サイトが閲覧しやすかったリクナビNEXTの求人情報の中から、学生時代アルバイトをしていた全国チェーンのカフェ店長候補の職にサイトを経由して応募しました。

企業からのリアクションが早く、すぐ面接が決定しました。

その後すんなりと、全国チェーンのカフェ店長候補の仕事に転職が決まりました。

このあたりまでは良かったのですが、転職先ではうまくいかなかったです。

それは、自分のモチベーションがついていってなかったのが問題だったからです。

モチベーションがついていかずまた転職

カフェの仕事に就きましたが、モチベーションが上がりませんでした。

長くは続かずに、しばらくして仕事を辞めることになりました。

その時は退職して地元に戻り、大学院進学や留学を考えようと思っていました。

が、失業保険を受給するために訪れたハローワークで、古い友人に会いました。

その子が手に持っていた求人票の会社にすすめられるまま応募したところ、とんとん拍子に就職先が決定し、2ヵ月後の6月から入社予定となりました。

入社は2か月後だったので、とりあえずその間はのんびりすることにしました。

2か月経って入社しましたが、特に不満もなく仕事を続けていくことができました。

現在は転職から10年経ちましたが、引き続き勤務しています。

やりがいと仕事内容をよく考える必要

学生のときの就職活動ではやりがい重視で、就職先を決めました。

目標も定まっていて、少し形態は異なりましたが希望どおりの就職先だったです。

しかし実際に働くとやりがいとハードさは比例して、それに疲れて転職という流れでした。

確かにやりがいをもって仕事をすることは大事なことになります。

ただ仕事がハードすぎると、体と心がついてきません。

やりがいだけでなく、仕事のハードさや給料などを総合的に判断して、就職先を決める必要があると思います。

転職後のビジョンを明確にして転職活動をしましょう

今は売り手市場なので、転職は挑戦すれば成功すると思います。

しかし、私のように転職後のビジョンが不明確なまま活動してしまうのはどうでしょうか。

転職先は決まってはいくかもしれませんが、転職後のモチベーションが保てなくなるからです。

実際に私もやりがいを失い、再転職を何度も考える結果になりました。

結局今は、人間関係が楽なことと仕事内容がきつくないことに甘んじて続けていますが、やりがいは前職の5分の1程度に減ってしまいました。

転職は普通は人生に何度もできません。

自分の適性ややりたいこと、スキルアップや50代でどうなっていたいかなど、しっかり考えて転職活動をしましょう。

目的を持った転職活動をすることが、転職を成功させるカギになるのではないでしょうか。

「やりがい」「給料」「人間関係」「きつさ」など、転職も目的はそれぞれ違うと思います。

転職後のビジョンを明確にして、転職活動をしてください。

そうすれば、転職がうまくいくと思います。

まとめ

「やりがい」だけで仕事を続けていくことは難しいです。

しかし何らかのモチベーションをもって仕事をすることは、とても重要なことになります。

「やりがい」と「労働環境」をうまく両立させることが、転職を成功させるポイントになってくるのでしょうね。

パン子さんのおっしゃるように、「転職後のビジョン」をある程度しっかりとさせておかないと、転職は失敗してしまうかもしれません。

新卒して数年で転職する方は、全体の30%とも言われています。

この第二新卒で転職するときには、なんとなく転職するのは避けたほうがいいです。

「給料がいい」
「残業がない」
「完全週休二日制」
「人間関係がいい」

などの労働条件を目的に転職するのか、

「やりがいのある仕事」
「自分に向いている仕事」
「自分に合った仕事」

などのモチベーションの高い仕事を選ぶのかを明確にしておきたいです。

なんとなく退職して、なんとなく転職することはリスクが大きいですからね。

目的を明確化して転職活動をすれば、いい結果が生まれるはずです。

より自分の未来を明確にイメージして、転職活動に臨みましょう。

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