高校や大学を卒業して新卒入社すると、大きな環境の変化がありますよね。
学生と社会人は大きな環境の違いがありますし、残業の多い過酷な勤務状況や上司のパワハラで、うつ病を発症する新卒入社1年目の社会人がとても多くなっています。
もし新卒入社すぐにうつ病になった場合、転職したほうがいいのでしょうか。
新卒入社1年目でうつ病になった時の対処法
うつ病になってしまったとき、とるべき行動は3つあります。
- 治療しながら今の会社で働く
- 休職してうつ病を治す
- 転職して環境を変える
高校や大学を卒業して新卒入社すると、大きな環境の変化がありますよね。
学生と社会人は大きな環境の違いがありますし、残業の多い過酷な勤務状況や上司のパワハラで、うつ病を発症する新卒入社1年目の社会人がとても多くなっています。
もし新卒入社すぐにうつ病になった場合、転職したほうがいいのでしょうか。
うつ病になってしまったとき、とるべき行動は3つあります。
まず前提として、病院でしっかりと診察を受けてください。
自分が本当にうつ病かどうかを検査することが必要になりますね。
うつ病にも、軽度のものから重度のものまで、いろいろな段階があります。
軽度のものなら、「気分が落ち込む」「食欲がない」「体がだるい」「やる気が出ない」など、仕事を続けることができる程度の症状のこともありますよね。
病院で診察を受け軽度のうつ病ならば、薬を飲みながら仕事を続けることも可能です。
もし休まずに働きたいと考え、医師の了承もあるのなら、治療しながら今の会社で働くことも可能です。
ただ、きちんと診察を定期的に受けることを忘れないようにしましょう。
がんばりすぎることで、うつ病の症状が悪化することもあります。
真面目な方ほどうつ病になりやすいので、がんばることは大事ですが、無理に頑張りすぎないようにしてください。
過度の残業や上司のパワハラで、とても仕事ができないほどのうつ病を発症してしまうことがあります。
飲食業界や介護業界に新卒入社した場合、きつい仕事と長時間の残業で、精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまうことは多いです。
これらの職種は、仕事がきつく給料も安いので、離職率も非常に高くなっています。
離職率が高いということは、常に人手不足になり、従業員の残業が増えるという悪循環になってしまうのですね。
「これ以上続けるとやばい」と感じたら、医師に診断書を書いてもらい、会社を休職するのも一つの方法です。
会社を辞めるという選択肢もありますが、まずは休職したほうが、後々の選択肢も多くなりますよね。
いったん休職をして、うつ病が治ったら職場に復帰するのも一つの方法です。
また、休職して復帰せずに退職をして、別の会社に転職するというのも一つの方法になりますね。
新卒入社した会社がブラック企業だったというときは、転職をして環境を変える必要性があるでしょう。
ブラック企業に入社してしまうと、毎日の残業や厳しいノルマ、上司のパワハラなどでうつ病を発症してしまうことが多いです。
もし休職をしたとしても、職場に復帰したらまたうつ病になってしまうこともよくあります。
ブラック企業で働いている限り、何度もうつ病になってしまうのですね。
こんなブラック企業に新卒入社したときは、会社を辞めて転職することを考えましょう。
ブラック企業と言えども、会社を新卒1年目で辞めることは非常に勇気がいります。
「会社を辞めて転職ができるのか?」
「1年も経たずに辞めて雇ってくれるところがあるのか?」
「まだ経験も浅く何もスキルがないのに転職ができるのか?」
と不安になりますよね。
しかし安心してください。
新卒1年目で会社を辞めても、転職を成功させている方はたくさんいます。
今は新卒社員の約30%が、入社3年以内に会社を辞める時代です。
もちろん会社を辞めた後は、別の会社に転職をしている方がほとんどです。
新卒1年目だからといって、転職できないというわけではないのですね。
ブラック企業でうつ病になってしまうと、そのブラック企業でまた働き続けることは難しいです。
何度もうつ病を繰り返し、症状が重くなってしまいます。
そんな時は心機一転をして、新しい会社で第二の社会人人生を始めましょう。
うつ病は、環境を変えることで治ることもよくあります。
例えばブラック企業でうつ病を発症しても、別の会社で働くことでうつ病が治ることもよくあるのですね。
逆に考えると、いくらうつ病の治療をしてよくなっても、うつ病を発症したときと同じ環境に戻ると、また発症してしまう危険性があるということです。
ブラック企業が原因でうつ病を発症したときは、環境を変えることが根本的な問題解決になるのですね。
社会人1年目なら、未経験の職種にチャレンジすることも十分に可能です。
一度社会人を経験してみて、「別の職種で働きたい」という気持ちが生まれた場合は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
転職は、「自分のしたい仕事」「自分に合った仕事」に巡り合うことのできるチャンスでもあります。
転職をマイナスに考えるのではなく、プラスに考えることで気分的にも前向きに行動できますからね。
新卒1年目で転職をするなら、第二新卒で転職することが可能です。
第二新卒とは、社会人3年目程度までの若手の転職希望者のことを指します。
30代や40代の転職希望者とは別の違う枠で、第二新卒者は企業に採用されるのですね。
今は多くの一流企業も、この第二新卒で若手の社員を採用しています。
たくさんの第二新卒の求人がありますので、自分に合った仕事・企業をぜひ見つけてください。
うつ病が原因で転職するときは、少し考えておかなければならないことがあります。
それは、何が原因でうつ病になったかということです。
例えば、前の会社が残業が多くて疲労からうつ病になったとします。
そうすると、次の転職先はできるだけ残業が少ない会社のほうがいいですよね。
まずは、うつ病になった原因をきちんと把握しておく必要があるということです。
「残業」「上司のパワハラ」「人間関係」「過酷なノルマ」など、その原因を把握して、次の転職先で同じことを繰り返さないように注意しましょう。
面接で、退職理由を聞かれることは多いです。
うつ病で退職した場合でも、素直に「うつ病で退職しました」と説明する必要はありません。
やはり前職をうつ病で退職したというのは、マイナスポイントになってしまいます。
例えば懲戒解雇なら、その理由を嘘を付くことは問題があります。
経歴詐称になってしまうということです。
しかしうつ病は、別に懲戒処分を受けたわけではありません。
自己都合退職なのですから、「もっとより活躍できる仕事がしたかった」などの前向きな理由を答えればいいでしょう。
特に経歴詐称にはなりません。
第二新卒では、将来性を期待されて採用が決まります。
積極的にやる気を見せて、面接に挑んでください。
転職といえば、リクナビNEXTなど大手の転職サイトを利用する方が多いです。
第二新卒で転職する場合は、第二新卒向けの転職サイトを利用しましょう。
第二新卒向けの転職サイトでは、社会人経験が浅い人をフォローするための研修制度などを設けているところもあります。
エージェントと相談をしながら、自分に合った仕事ができる転職先を見つけてくださいね。