新卒での就職先がブラック企業だった場合、辞めるべきなのでしょうか?続けるべきなのでしょうか?
ブラック企業は、新卒入社から3年以内にやめるべきです。
ブラック企業を辞めるべき理由、特に3年以内に辞めるべき理由をお話しします。
ブラック企業を辞めるべき理由
- 心身の不調を訴える危険性が高い
- 出世の望みが薄い
- 自分もブラックな人間になる危険性がある
心身の不調を訴える危険性が高い
ブラック企業の特徴として「過度の労働」「過度のパワハラ」がありますよね。
「月120時間を超える残業で睡眠時間が毎日3時間しかない」ということも現実にあります。
しかもサービス残業なので、残業手当もつかないという最悪の状況です。
サビ残・休日出勤を当たり前と考えているようなブラック企業で働いていると、徐々に肉体と精神が破壊されてしまいます。
その結果として胃潰瘍などの肉体的な病気を発症したり、うつ病などの精神的な病気を発症することも珍しくありません
こんなブラック企業で働いているならば、辞めることをまず考えてください。
ブラック企業で私たちができることは、
「我慢して働く」
「辞める」
の2択になります。
心身の不調になってしまうと、転職すらなかなかできなくなってしまいます。
体と心を病んでしまう前に、ブラック企業を抜け出すことをまず考えてください。
出世の望みが薄い
ブラック企業では、本当の意味での出世がなかなかできません。
よく1年目や2年目の若手に店長を任すブラック企業がありますよね。
これは本当の意味での出世ではありません。
店長という管理職を任すことによって、残業代を出さずに働かそうというブラック企業の悪だくみにすぎません。
ブラック企業の基本的な考えとして、社員は交換できるパーツ程度にしか思ってくれていません。
できるだけ出世させずになるべく安い給料でこき使って、ダメになったら新たな人員を補充するという考えです。
もちろんそこで生き残った数%が出世することもあります。
しかし出世したとき、今度は自分がブラックなことをしなければならなくなってしまいます。
自分もブラックな人間になる危険性がある
ブラック企業に長く勤めていると、感覚がマヒしてきます。
サービス残業・休日出勤は当たり前、上司から部下への異常なパワハラも当たり前など、ブラックな環境に慣れてしまうのですね。
体力があり精神力も強い人は、ブラック企業の環境下でも生き残ることができます。
多くの屍の上にブラック企業で出世することもあるでしょう。
しかしもし出世したら、企業の利益のために部下に過度な残業を強いたり、ノルマ達成のためにきついパワハラを加える必要が出てきます。
「自分はそうはならない」と思っている方もいるでしょう。
しかし環境というものは恐ろしいもので、一般的にはブラックなことが普通になってしまうのです。
ブラック企業で出世をして、中高年になってから耐えられなくなり退職する人も実際にいます。
人間は良心があるので、やはり心のどこかで無理をしているのですね。
中高年での転職は厳しいものです。
それならば20代の若いうちに、ブラック企業を抜け出して転職したほうがいいにきまっています。
ブラック企業を辞めるなら、やり直しが可能な20代、できれば入社3年以内に辞めるほうがよりいいということですね。
ブラック企業を入社3年以内に辞めるべき理由
新卒3年以内なら第二新卒枠で応募可能
新卒で就職して3年以内の離職者は、第二新卒枠で転職の応募が可能になります。
転職・再就職を希望する20代後半、30代の方とは別枠での転職活動ができるということです。
最近は、新卒入社3年以内の離職率が30%もある時代になっています。
企業側も、これらの人材を一般の転職者とは別枠で獲得しているのですね。
入社して3年以内だと、正直なところ社会人としての能力はまだまだ物足りないものです。
しかし第二新卒ならば、現在の能力よりも今後どのように成長するかの将来性を企業も期待しています。
将来性を期待して獲得するということは、熱意をもって自分自身をアピールすれば、十分に希望の転職先に入社できる可能性があるということです。
ブラック企業での仕事を我慢し続けて30歳になってしまうと、その時点での能力で採用が決められてしまうので、かなり転職活動配備しくなってしまいます。
ブラック企業を抜け出すのなら、できるだけ早く辞めて第二新卒枠での採用を目指しましょう。
働きながら転職活動をしましょう
ただ、いきなり会社を辞めてしまうのはあまりいい方法ではありません。
やはり無職になるというのは、いい選択肢ではないです。
できる限り、在職中に次の転職先の内定を取ることが好ましいです。
ですので、まずはブラック企業で働きながら、転職活動を開始してください。
「毎日が忙しすぎて転職活動なんて無理だよ」
と思われるかもしれませんね。
そんな方は、転職サイトを活用することから始めましょう。
活用といっても、まずは転職サイトに無料登録するだけでいいです。
登録をして、通勤時間などのちょっとした時間に、どんな企業が求人募集をしているのかを見てください。
また自分自身の情報を登録しておくと、企業側からスカウトメールが送られてくることもよくあります。
いきなりいろいろなことをするのではなく、まず転職サイトに登録をすることがとても大事です。
転職サイトでは、サポートの方といろいろな相談をすることもできます。
第二新卒者向けの転職サイト
新卒入社して3年以内の第二新卒での転職ならば、第二新卒者向けの転職サイトを利用することをお勧めします。
やはり第二新卒など若い年齢層に特化しているので、20代前半での転職が決まりやすいです。
またエージェントによるサポート体制も充実しています。
ブラック企業を辞めて転職する人のサポートも、とても慣れているエージェントが多いです。
せっかく第二新卒者向けの転職サイトがあるのですから、上手に活用しないと損ですよ。
離職率の高いブラック企業の求人は除外している転職サイトもありますので、ぜひご利用ください。