ブラック企業に就職・転職することは絶対に避けなくてはいけません。

せっかくの就職活動、転職活動が無駄になってしまいますし、ストレスでうつ病になってしまうリスクもあります。

そんなブラック企業は、嘘の求人キャッチコピーで応募者の気を引こうと罠を仕掛けています。

そんなブラック企業に騙されないように、ありがちな求人キャッチコピー、キャッチフレーズ、危険なワードについて覚えておきましょう。

ブラック企業の求人キャッチコピーの一覧

  • 採用に関する危険なワード
  • ブラック企業は条件を問わずに人を集める傾向がある

  • 給料に関する危険なワード
  • ブラック企業は高収入という甘い言葉で誘う傾向がある

  • 待遇に関する危険なワード
  • ブラック企業はノルマ・残業なしといういい条件を出す傾向がある

  • 職場に関する危険なワード
  • ブラック企業はアットホームという言葉を使う傾向がある

 

採用に関する危険なワード

キャッチコピー 本音
業務経験不問 誰にでもできる仕事です
未経験大歓迎 誰にでもできる仕事です
学歴不問 誰にでもできる仕事です
年齢不問 誰にでもできる仕事です
幹部候補募集 安い給料で責任を負わせます
店長候補募集 安い給料で責任を負わせます

とにかくブラック企業は人手が足りない

ブラック企業の特徴の一つとして、人手が足りないということがあります。

ブラック企業は、安い給料で労働基準法お構いなしの残業を課してくるので、離職率が非常に高いです。

離職率が高いために、常に人手不足の状態なのですね。

ハローワークの求人募集を見ていると、いつも求人をしている企業がありますよね。

そんないつも求人を出しているような企業は、かなり要注意です。

ブラック企業は採用の間口を広げるため、

「未経験者歓迎」
「業務経験不問」
「学歴不問」
「年齢不問」

という求人キャッチコピーをよく使います。

こんな求人キャッチコピーは、危険なワードと言えるので注意が必要です。

幹部候補生・店長候補募集は要注意

「幹部候補生募集」や「店長候補募集」という求人キャッチコピーもよく見かけます。

これはかなり危険なワードなので気を付けてください。

「名ばかり店長」「名ばかり管理職」という言葉を聞いたことがありますか。

店長や幹部というのは名ばかりで、実際の権限はありません。

いきなり新入社員を店長などの幹部にして、残業代なしの低賃金で働かせるのですね。

労働基準法第41条では、

「監督若しくは管理の地位にある者については、労働時間、休憩及び休日に関する規定は適用しない」

と規定されています。

ブラック企業ではこの規定を悪用して、「名ばかり店長」に残業代を支払わず長時間労働を課すのですね。

もちろんこれは違法です。

名ばかり管理職は41条の要件を満たさないので、残業代を支払わなければなりません。

しかし同じようなことが、まだまだブラック企業では横行しています。

残業なしの低賃金でこき使われないように、注意してください。

給料に関する危険なワード

キャッチコピー 本音
月給20万~50万円 安いほうの給料で働いてもらいます
高収入が期待できます 期待だけで払うつもりはありません
高収入をお約束 私たちから見れば20万円も高収入です
がんばり次第で高収入 24時間がんばったら高収入です
入社お祝い金○○円 人手不足がひどい状況です

給料を高く見せようとするキャッチコピーには注意が必要

ブラック企業では、どうにかして給料を高く見せようと求人キャッチコピーを工夫します。

「月給20万~50万円」などの幅のある給料の記載は、要注意です。

たいていは安いほうの給料が適用されます。

見た目の給料を高く見せようとする会社は、ブラック企業に多い特徴の一つです。

また「高収入」といった曖昧な言葉も注意が必要ですね。

基準がわからなければ、どんな給料でも高収入と言い張ることができますからね。

給料を曖昧にするというのも、ブラック企業に多い特徴です。

「高収入」はかなり危険なワードなので、覚えておいてください。

入社お祝い金で縛りをかけられるときも

よく「入社お祝い金5万円」というような求人キャッチコピーを見かけます。

「入社するだけでお金がもらえるのか、ラッキー」と思ってはいけません。

入社祝い金を出してまで募集をかけるのには、そのわけがあるはずです。

例えば、人手不足で一刻も早く社員を募集しなければならないというときですね。

人手不足になる大きな原因は、離職率が高いためです。

離職率が高いのはブラック企業の特徴の一つなので、「入社お祝い金」の甘い言葉には気を付けましょう。

また、「入社祝い金として10万円支給するが、半年以内に辞めた場合は全額返金してもらう」という縛りをかけられることもあります。

こうなると、入社祝い金を返還したくがないために、ブラック企業で働き続けざるを得ないという状況に陥ってしまいます。

もし何らかの縛りがあるときは、「入社お祝い金」に要注意ということですね。

待遇に関する危険なワード

キャッチコピー 本音
ノルマなし ノルマはないが目標はあります
残業なし サービス残業はあります
週休二日制 完全週休二日制ではありません
試用期間(3ヶ月以上) 3ヶ月でクビにすることがあります
社員寮完備 もちろん部屋代はもらいます

ノルマなしのうまい話に気をつけろ

「ノルマなし」という言葉を見ると、やはりちょっと安心してしまいます。

ノルマに苦しんで転職を考える方は多いですからね。

しかし「ノルマなし」と記載されていたからといって、本当にノルマがないとは限りません。

ノルマという言葉を、「目標」と言い換えているだけのケースもあります。

ノルマという言葉がないだけで、営業成績が悪いと上司に怒鳴り散らされるというケースもあります。

またノルマがないのに、「基本給+歩合」の給与形態の時もあります。

これは成果主義なので、営業成績が悪いと給料がものすごく安くなってしまうということです。

このように、「ノルマなし」という甘い言葉、危険なワードに騙されないように注意しましょう。

残業なしも本当かどうかわからない

まったく残業のない会社は珍しいですよね。

多少の残業は、ホワイト企業でもあるものです。

「残業なし」という求人キャッチコピーは、逆に怪しく感じます。

「残業なし」と言いながら、実はサービス残業をたくさんさせているというブラック企業は多いです。

また最近は、みなし残業制(固定残業制)を導入している企業も多くなっています。

みなし残業制(固定残業制)は、給料の中にあらかじめ決められた仕事量の残業代が含まれているという制度です。

みなし残業制は、見かけの給料を高く見せる効果があるので注意してください。

「月給28万円(みなし残業代6万円を含む)」と記載されていたら、一見すると「月給22万円」よりも高い給料に見えますよね。

みなし残業代(固定残業代)という言葉には、注意してくださいね。

職場に関する危険なワード

キャッチコピー 本音
家族のような雰囲気の会社です 同族会社です
アットホームで明るい職場です 社長のワンマン経営です
平均年齢20代の若い会社です 離職率が高いです
風通しのいい社風です 社長にとって風通しがいいです
あなたの頑張りを評価します がんばらなければ低賃金です
優しい先輩がたくさんいます 体育会のノリです

アットホームという言葉はブラック企業の代名詞

「アットホームというキャッチコピーを見かけたらブラック企業と思え」

このようなことが、ネットではまことしやかに噂されています。

確かに、「アットホーム」「家庭的」「風通しがいい」といったことをアピールしているような会社は、ほかにアピールすることがないと言われても仕方がありません。

会社の雰囲気というものは、正直入社してみないとわかりませんよね。

「アットホーム」「家庭的」「風通しがいい」といった、耳障りのいい言葉には注意しましょう。

若い企業のアピールも注意しましょう

「平均年齢20代の若い会社です」というように、会社の若さをアピールするキャッチコピーもよくあります。

これは逆に考えると、ベテラン社員が辞めてしまって会社にいないということですよね。

ブラック企業では、離職率が高いため社員の平均年齢が下がる傾向があります。

若さのアピールは、高離職率と背中合わせの危険なワードでもあるので注意してくださいね。

入社する前に雇用契約書をくまなくチェックしましょう

入社前に、きちんと雇用契約書をチェックしなければいけません。

労働基準法では、労働条件を「書面で明示」することが定められています。

もしきちんと「書面で明示」してくれないのならば、その企業はブラック企業である可能性が高いです。

普通の会社なら、法律に基づいて「書面で明示」してくれます。

しかしブラック企業は、できるだけ労働条件を曖昧にして、社員を働かせようと考えているのですね。

「雇用契約書」や「労働条件通知書」を書面で明示してくれないときは、こちらから要求する必要があります。

要求に応じてくれないのなら、そんな企業で働くことはおすすめできません。

入社を辞退してもう一度、就職活動・転職活動をしたほうがいいです。

そんなブラック企業に入社しても、どうせ長くは務まりませんからね。

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