「既卒ニート」の方は、まず「求職者支援訓練」を受講することをおすすめします。
高校や大学を卒業後に就職せずにそのままニートになってしまうと、いきなり就職するのも難しいですよね。
そんな時は、国の制度を利用して職業訓練の一つ「求職者支援訓練」を受講しましょう。
無料で受講できる(お金がもらえることも)ので、かなりお得ですよ。
既卒ニートは求職者支援訓練がおすすめな理由
- 国の制度なので無料で職業訓練が受講できる
- 就職するためのスキルを習得することができる
- 受講者がニートの自分と同じ立場なので気が楽である
国の制度なので無料で職業訓練が受講できる
「求職者支援訓練」とは、職業訓練の一つで国により実施されているものです。
国により実施されているので、無料で受講することができるという大きなメリットがあります。
職業訓練には、もう一つ「公共職業訓練」 があるのですが、こちらは雇用保険に加入していた人向けの職業訓練になります。
職歴のない既卒者のままニートになっている方は、「求職者支援訓練」を受講することができるのですね。
「求職者支援訓練」の対象者は、
- ハローワークへの求職申請者
- 雇用保険被保険者・受給者でない者
- 労働の意志や能力がある者
- 職業訓練の支援を行う必要があるとハローワーク所長が認める者
なので、既卒ニートの方でもハローワークで申請すれば、全く問題なく受講することができます。
「ニートから抜け出したいけど、いきなり就職するのはちょっと・・・」という方は、ぜひこの求職者支援訓練を活用してください。
就職するためのスキルを習得することができる
「求職者支援訓練」では、2か月~4か月の基礎コースと、3か月~6か月の実習コースの2種類があります。
それぞれ、
実践コース・・・就職希望職種における職務遂行のための実践的な技能等を付与する訓練
となっています。
具体的にどのような技術・スキルを学べるのかというと、
- プログラマー
- 経理
- 営業
- 販売
- 事務
- 介護
- 建設
- デザイン
- 美容
など、いろいろな分野のスキルを習得できます。
人づきあいが苦手な方でも、「プログラマー」「WEBデザイナー」「建築CAD」など、ITエンジニアのスキルを身に付けておけば、将来のために必ず役に立つでしょう。
いまはSEやプログラマーなどのITエンジニアが、人手不足となっている状況です。
これらのITエンジニアとしてのスキルを習得すれば、正社員として就職することも十分可能です。
ぜひ何らかのスキルを身に付けてください。
そしてそのスキルを活かして就職を成功させてくださいね。
受講者がニートの自分と同じ立場なので気が楽である
「求職者支援訓練」の受講者は、全員が現在無職の人たちです。
全員無職の人たちなので、気後れすることがないですよね。
もちろん若い年代の方ばかりとは限りません。
30代や40代、なかには60代の方などもいますが、全員無職であることには変わりがありません。
自分が20代の既卒ニートならば、それは若さという大きなアドバンテージを持っているということです。
はっきりいって、20代の既卒ニートの方は、いくらでもやり直しができます。
60代の方でもやり直そうとしているのですからね。
気楽に、堂々と「求職者支援訓練」を受講してくださいね。
最高毎月10万円が給付されることも
「求職者支援訓練」は、無料で受講できるだけでなく、毎月最高10万円の「職業訓練受講給付金」(職業訓練受講手当・通所手当・寄宿手当)を受け取ることも可能です。
給付金を受け取るには、以下の条件があります。
2 世帯全体の収入が月25万円以下
3 世帯全体の金融資産が300万円以下
4 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
5 全ての訓練実施日に出席している
(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)
6 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
7 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
これらの条件にすべて当てはまるときは、給付金を受け取ることができます。
もし給付金を受け取ることができなくても、「求職者支援訓練」は無料で受講できてとてもお得な制度です。
既卒ニートから就職するチャンスですので、ぜひご利用ください。
求職者支援訓練を受講する手順
求職者支援訓練を受講する手順、流れを見ていきましょう。
まずはハローワークで、求職を申し込みます。
-
求職申込み・制度説明
ハローワークに求職申込みを行い、求職者支援制度の説明
を受けてください。 -
訓練コースの選択
ハローワークで職業相談を受けつつ、適切な訓練コースを選び、受講申込書などの必要書類を受け取ってください。
就職活動の状況などをお聞きして、受講の必要性の高さを判
定します。 -
訓練の受講申込み
○ハローワークの窓口で、受講申込みの手続きを行ってください。
その後ご自身で、ハローワークで受付印を押印した受講申込書を訓練実施機関に提出してください(提出した受講申込書は返却されません)。 -
訓練実施機関による選考
訓練実施機関による選考(面接・筆記など)を受けてください。
-
就職支援計画の作成(支援指示)
訓練実施機関から合否通知がご自宅宛てに届きます。
「合格」の通知が届いたら、訓練開始日の前日までにハローワークに来所し、「就職支援計画書」の交付を受けてください(これを「支援指示」と言います)。 -
訓練の受講開始
訓練受講中から訓練修了後3カ月間は、原則として月に1回、ハローワークが指定する日(指定来所日)にハローワークに来所し、定期的な職業相談を受けてください。
以上が、求職者支援訓練を受講する手順、流れになります。
ニートは抜け出したいけど、いきなり就職することに躊躇している方は、ぜひ求職者支援訓練制度を活用してくださいね。